国道429号国道429

UPDATE■2008-11-16 San
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国道429号  鳥ヶ乢(とりがたわ)道路  3/5


「ひょうごの魅力を高める『県土を作る』」 鳥ヶ乢トンネル



(写真クリックで別ウインドで拡大表示)


     供用開始に向けて工事が進んでいます。

     国道429号は、西播磨地域の内陸部を東西に結ぶ唯一の幹線道路として、岡山県倉敷市と京都府福知山市を結び、このうち宍粟市内の延長は、千種町志引峠から一宮町笠杉トンネルまでの44.1qです。宍粟市の拠点地域をつなぐ交流ネットワーク、有事の際の迂回路となる緊急輸送道路(2次)として非常に重要な道路です。ところが、千種町から波賀町に至る峠部は、急峻な谷間から峠越えするルートのため、道路の幅が狭く、カーブが多い上に勾配が急なことから、大型車のすれ違い等が困難であり、さらには、冬季の積雪による通行止めなど交通の障害となっています。これらを解消し、地域間交流の促進、地域活性化を図るため、平成8年度にトン得る(延長1,223m)を含むとりがたわ道路(全延長L=2,900m)改良工事に着手し、最後に残ったトンネルを平成17年12月に着手、平成19年1月に貫通しました。現在、引き続き工事を実施中であり平成20年の秋頃までには、新しいランドマークが、皆さんをお迎えすることができそうです。




     坑口は、宍粟市の波賀町、千種町の町境にあり、各町へのゲートサインにあります。それぞれの坑門には、波賀側には千種町内の三宝山、後山と市木「ブナ」、千種町側には波賀町の原不動の滝とモミジがデザインされています。




     鳥ヶ乢トンネル(延長1,223m)は、以下の手順により工事されました。

     掘削する面(切羽)に「穿孔(せんこう、孔をあける)」します。此処に火薬を「装薬」し、「発破(火薬により吹き飛ばす」をかけ。砕け散ったズリ(岩砕)を取り除きます。この後、「鋼製支保工」を設置し、「吹付けコンクリート」を施し、「ロックボルト」を放射線状に挿入します。(写真A〜F)。これらの手順を繰り返し、掘り進み、最終的に貫通に到ります(写真G)。また、この後方からは「防水シート」を設置し、「覆工コンクリート」を施工し、トンネルを仕上げて行きます(写真H〜J)。




    【トンネルについて】

    【種類】一口にトンネルといっても、いくつもの作り方があります。「シールドトンネル」「埋没トンネル」「開削トンネル」などですが、鳥ヶ乢トンネルは山地部にトンネルを造る「山岳トンネル」にあたります。「山岳トンネル」は、発破(ダイナマイト)、大型機械等に施工するもので現在は「NATM(ナトム)」が主流です。

    【掘削(くっさく、掘ること)工法】 ○トンネルを掘る前、(ちょうど海中の水圧と同じように)地中にある点より上の土の重さによる圧力(土圧と呼びます)が働いています。この状態では、上下方向だけでなく前後左右すべての方向から土圧が働いているため、山(岩 等)は安定した状態にあります。(図1)
    ○ところが、トンネルを(円形)に掘ると、力の働く向きが(上下、左右方向でなく)穴に沿った方向に変わります。この時、穴の内側(内空側と呼びます)の支えが無くなり、穴の表面は内空側へはらみ出します。山(岩及び土)の強さ(硬さ)が、この土圧に耐えられなくなったとき、山は破壊され、トンネルはつぶれてしまいます。(図2・3)

     これを避けるためのトンネル工法として「NATM」が採用されています。
    ○「NATM」と書いて、「ナトム」と呼びます。New Austrian Tunnelling Method の頭文字を取ったもので「新オーストリアトンネル工法」の略です。
    ○NATMは、ロックボルト、吹付コンクリートを主に使い、これに支保工等を併用しながらトンネルを造って行きます。トンネルを掘る時、1回の発破(ダイナマイトで岩盤を破壊)で1〜2m程掘り進みますが、1発破後、前方の岩盤面(切羽と呼びます)が支えている間に、吹き付けコンクリートによる薄い層を造り、この吹き付け層にロックボルトを放射線方向に打ち込みます。掘り進むと(切羽が前方に進むと)、(切羽による)支えが無くなるため、トンネル壁面は、内側にはらみだそうと(動こう)としますが、円周方向に動く土圧によって「吹き付けコンクリートによる薄い層」及び「この層を山に縫いつけた多数のボルト」により、あたかも内空側から山を圧す(支える)働きにより山の強さを高め、山が壊れる事を防止します。(図4)




    【最近のトンネル工事現場】
     昔のトンネル現場には、女性の入坑が許されていませんでした。これは、(トンネルを造る)山に神様が宿るとされ、【山の神】と称していましたが、この【山の神】は、俗に、頭の上がらなくなった自分の妻の事を指したりするように【女性】であるとされていました。このことから。トンネル工事現場に女性が入坑すると【山の神】が怒ると思われていたようです。よく工事の抗口上部に置かれている木の飾りも【山の神】に供える「カンザシ」であると言われています。
     ところが、最近のトンネル現場は、あくまで男女平等です。
     鳥ヶ乢トンネルにおいても、入坑された見学者約1000人の内半数以上が女性でした。

    この文章は全て「ひょうごの魅力を高める『県土を作る』」から引用しております。






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